運輸部は、お預かりした荷物を約束通りお届けすることを使命とする組織で、湖南運輸設立時からの中核事業という位置付けになります。保有する車両は、大型増tウィング車14台、7tPG車2台、中型車6台、中型ユニック車3台、小型車3台などで、総台数にして28台になります。その組織は、定期便を担当するチームと個別案件に対応するチームで構成されています。前者は、特定のお客様との契約に基づき、毎日定められた場所で積荷し、指示された時間帯と場所に届ける業務になります。現在は、滋賀県と三重県を行き来する近距離便と、滋賀県と東京を往来する長距離便を運行しています。本社内には司令塔となる運行管理者が常駐し、お客様対応から、ドライバーへの業務指示、ドライバーからの報告対応に当たっています。ご承知の通り、業界ではドライバーが構造的に不足しており、当社では若年層に向けて入社後の経費を会社が全額負担する「大型一種免許取得支援制度」を立ち上げました。普通免許をお持ちの方で大型トラックの運転に興味がある方は是非当社の門を叩いてください。
物を大切に運ぶ
プロフェショナル集団です。
湖南運輸の
看板セクションです。
「恋人を乗せるが如く」の気持ちで、
大切に運びます。
当社の運輸部の仕事は、ドライバーであって、ドライバーに非ず。あえて名付けるなら「プロフェショナル・トランスポーター」です。なぜなら、ドライバーの仕事は運転だけではないからです。レーシングドライバーのように1秒でも早く走る必要はありません。「プロフェショナル・トランスポーター」とは、とにかく丁寧に、大事に、物をお届けすることがミッションです。フォークリフトによる積荷、荷下ろしも重要な業務になります。したがって、業務上は第一種大型免許以外に、フォークリフト運転技能講習修了証(フォークリフト免許)が必要になります。積荷、荷下ろしに要する時間は長い場合で2時間程度になるなど、作業効率も求められます。ここでいう品質とは、荷物を損壊させないで安全に乗せ、運び、下ろすということです。パレットを積み上げる時点でもエッジや表面を潰さないよう細心の注意を払うほか、雨天時、屋根のない場所では雨滴の侵入を防ぐためラッピングを施します。さらにトラック内の積荷は絶えず大小の振動に見舞われることになりますので、積荷に際しては荷崩れ防止策を講ずる必要があります。交通規則等の法令遵守は当たり前、急発進、急ブレーキ、急ハンドルはご法度です。大切な人を隣に乗せて走るときのように、優しくジェントルに送り届ける。それが湖南運輸の「プロフェショナル・トランスポーター」です。
ドライバーの健康
が基本です。
当社では、現在「事故ゼロ」をスローガンに様々な取り組みをしています。「事故ゼロ」とは、一つに「製品事故ゼロ」。お預かりした荷物をそのままの状態でお届けすることです。二つ目に「車両事故ゼロ」。事故を起こせば荷物のみならず、相手となる人や物に重大な被害を与えてしまいます。会社の信頼は低下し、商売道具のトラックも痛みます。なによりも当人のダメージは相当なものになります。このため、ドライブレコーダーやGPSを装備し、万一の事故発生時の状況を把握・記録できるようにしているほか、危険運転自動通報システムを導入し、そうした行為を抑止するしくみも導入しています。三つ目には「労災事故ゼロ」です。労災は走行中に限りません。重い荷物を動かすわけですから、当然様々なリスクに遭遇します。そこで定期的にドライバーが集まる機会を設け、ケーススタディを行なっています。各ドライバーがどういうヒヤリ体験をしているか、どういう対策を講じているか、情報を寄せ合い、ノウハウを共有していきます。労務管理面では、時短による生産性向上をテーマに掲げています。業界の慣例として、請負コストは走行距離で決まっており、そうなると効率の良いルートを選択して走行時間を短縮してもその努力は報われません。さらに積荷や荷下ろし時刻が固定化されていることから、待ち時間が生じ、無駄な時間を費やさざるを得ないのが現状です。こうしたロスや矛盾をどうしたら解消できるか、荷主様を交えて改善していこうというのが当社のスタンスです。ドライバー不足が深刻化し社会問題化する中、業界を上げてドライバーの労務環境改善に真剣に向き合うべき時が来ていると考えます。
運輸本部 運輸部
課長 清水 聡
当社には21歳で入社しました。以来17年間、4t車のドライバーとして横持ちと呼ばれる小分け配送、建材の配送を経て、昨年から配車の仕事を仰せつかりました。配車の仕事は、荷主様より依頼を受けた運送業務をドライバー単位に落とし込み、アサインした担当ドライバーに業務の指示を出すというものです。また、部長を補助する形で運行管理にも携わっています。最近導入した新しい管理ツールでは、リアルタイムで車両の状態を確認できるほか、運転時間や拘束時間の管理が容易にできるため、労務管理上、大変助かっています。このシステムは運転席にも端末が設置されており、ドライバーへの警告やメール文の読み上げ、さらには日報自動作成機能もあり、ドライバー側の作業負担を軽減することにも役立っています。私自身のドライバー時代と比較すると、運行管理の仕事は多方面に神経を使います。ドライバーは、ドアを締めればそこがパラダイス。一人の世界に浸れますが、運行管理は常に複数のドライバーとコンタクトしなければなりません。マネジメントの仕事はハードルが高いです。ただ野球部出身なこともあり、今も体を動かすことは全く苦になりません。当社が進める多能工化を良いことに、物流センターで人が足りないとなれば、田んぼのあぜ道を走って駆けつけ、フォークリフトを動かし、建材配送でドライバーが手配できなければ率先垂範してハンドルを握っています。運輸部はとにかく明るいです。是非、私たちの仲間になって一緒に働きませんか!
Enjoy wonderful life!
大きな車が大好きです。
湖南運輸に入社して四半世紀になります。以前は建設機械を運ぶトレーラーのドライバーをしておりました。当社に転職後は、定期便に10年、個別案件対応に10年、その後建材関連に携わりました。部長職になってからはさすがにドライバーズシートに座ることは少なくなりましたが、運転が嫌いになったわけではありません。幸か不幸か息子も当社に入社し、会社の制度を利用して大型免許を取得しましたので、いざデビューとなれば今度は口うるさい親父として再び運転席に座り模範運転を示すこともあろうかと思います。私は子どものころから大きな車が大好きでしたが、決して人を威圧したり威厳的になることを好んだわけではなく、金太郎のようなイメージを抱いていたからです。人一倍優しく、周りと調和し、親しまれるヒーロー的存在。それが大きい車であり、大きな人だと思います。しかし大型車はドライバー次第で恐ろしい凶器になることも事実。運転する人は、自らの大きさをよく知り、常に四方に気を配り、周りに迷惑のかからぬよう振る舞わなければなりません。息子ら若い世代には、影響力のある大きな存在になって欲しいと願いつつ、だからこそ常に謙虚で、驕らず威張らぬ人であり続けて欲しいと思います。