Business 3

お客様の荷物を保管する物流センター。
ここを基点に新しいビジネスが始まります。

運輸本部 本部長 兼 物流部長
西尾 善輝
Yoshiteru Nishio

運輸本部は、当社の中核事業である「運輸事業」と、倉庫での保管業務を担う「物流事業」の2つの事業を展開する部門です。私は両部門を統括していますが、同時に物流事業の長も兼ねていますので、ここでは物流事業、すなわち「倉庫に保管する」事業について説明いたします。

準備万端となった物流センター。
新たな局面に突入です。

当社では、本格的なサードパーティロジステックス業態の確立を目指して、平成25年4月に、本社に隣接する場所に物流センターを開設しました。当センターは、名神栗東ICから自動車で約5分という好ロケーションにあり、敷地面積5,600㎡、建築面2,800㎡、延床面積3,600㎡と広大な保管スペースとトラックヤードを有しています。内部には高いスペース効率を誇る電動式移動ラックや大型垂直搬送システム、環境に配慮したLED照明設備を備え、日々の業務を効率的に行えるような工夫がふんだんに施されています。現在は、当センターを基点とした「運ぶ」「保管する」「アウトソーシング」の3事業統合事案はありませんが、ハード、ソフトの整備が整ったことを受け、いよいよ新しいステージが始まります。

湖南運輸株式会社 保管する
湖南運輸株式会社 保管する
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多種多様な倉庫内作業を
紹介します。

倉庫に関わる業務は様々です。まず「入荷」。荷受けとも言いますが、トラックから「荷降ろし」し、一時的な場所に仮置きする作業です。お客様からの情報との相違がないか確認が必要な業務です。次に倉庫内の所定の位置に運ぶ「入庫・格納」。ただ並べるのではなく、スペース効率や出荷の順番、やりやすさを考慮し、最適な場所に格納します。そこから「保管」という工程を経て、出荷時は「ピッキング」し、「出庫・出荷」します。当センターの2階には作業場が設けられており、ここではお客様からの指示に沿って「梱包」作業を代行しています。案件によっては「加工」作業を請け負う場合もあります。また、この一連の流れを統制するコントロールタワーも重要です。当社では「業務」係がこれを担っていますが、お客様からの指示を的確な情報として、各担当に伝達していきます。このように作業は専門分化していますが、相互に連携して一つのチームとして機能していくのが倉庫内業務の特徴です。それでは各業務を担っている社員から直接仕事の実際を語ってもらいましょう。

Enjoy wonderful life!

滋賀の自然に触れて、
撮影意欲が再燃しています。

私は当社に入社する前はカメラメーカー大手の物流部門に勤務していました。勤務先は大阪です。レンズ、カメラ好きにとって子どもは格好の被写体で、暇さえあればシャッターを切り、その成長を写真に収めていたものです。子育てが一段落すると被写体を失ったこともあり、撮影やカメラに注いでいた情熱は徐々に失われ、結局機材をすべて売り払ってしまいました。ところが当社に転職し、単身滋賀の地で生活するようなると、状況が一変します。と言うのも、大阪市内の自宅近辺に比べると、ここは自然の宝庫でして、本社裏手の水路には、フナやハヤ、ザリガニが生息し、夜になると満天に美しい星々が光り輝きます。サン・テクジュペリの「星の王子さま」を思い出し、不思議な言葉の意味を星に問うこともしばし。「こんなときカメラが横にあったらなあ」と思い始めたら、もう収まりがつきません。現在せっせと貯金し、自分へのご褒美を心待ちにしています。

湖南運輸株式会社 保管する Enjoy wonderful life!
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Special Issue プロの物流マンを目指す方へ プロへの道

Special Issue プロの物流マンを目指す方へ プロへの道

倉庫は、それだけではただの箱にしかすぎません。倉庫ビジネスの面白さ、醍醐味は、そのただの箱に付加価値を与えて有効活用することで、利益を生む三次元空間に変貌させることにあります。どういう物を、どのように並べ、どう保管し、どういうタイミングで動かしていくか、課金体系はどうするか、保管単価や荷役料金はどうやって算出するか、様々な要素が絡み合う方程式が与えられます。これに「運ぶ」要素と「アウトソーシング」つまり流通加工代行作業が加わります。やり方次第では廃墟にもなり、宝を生み出す魔法のランプにもなる。そんな大きな可能性を秘めているのがこのビジネスの特徴です。ここではそのポイントをちょっとだけお披露目します。

湖南運輸株式会社 保管する

Point 01
想像力を磨け。

倉庫というのは、テトリスのような立体パズルに似て、物をどのように収めるかがポイントになります。極端な言い方になりますが、上手に積み上げれば幾つでも入れられますし、無駄な置き方をすればあっという間に満杯になってしまいます。格納したらそのままというわけにもいきません。出庫順がわかっているものは、その順に並び替えていく、それでもお客様事情により奥から取り出さなければ行けない場合や、予定外の大量入庫も発生しますので、常に整理整頓を心がけ、不測の事態が生じても臨機応変に対応できる準備をしておく。想像力を働かせ、さまざまなケースを想定したシミュレーションを行う。そういう姿勢が求められます。実は、できる倉庫マンは、倉庫内を一瞥しただけで管理状況の良否がわかります。センスの問題と言い切ってしまうと、元も子もありませんが、物の動きを予測する感性を磨く必要があることは間違いありません。第六感の話ではありません。市場の動き、売れ筋、天候、政情。そうした情報から、自分たちが扱う製品がどう動いていくか、常に世の中全般にアンテナを張るということです。

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Point 02
湖南運輸流育成法は、
やってみて考える。

入庫・格納・保管のやり方を習得していくには、試行錯誤的なプロセスが必要だと考えています。もちろん、お預かりした荷物を損壊させるような行為は認められませんので、事前に絵を書いてどう動かすかをチェックしています。想像して考え工夫することからスタートします。次に時間に余裕がある場合は、ベストでない方法であっても、実際に作業をしてもらいます。仮に格納がうまくいったとしても、ピッキング局面で非効率な作業を強いられるような場合、原因はどこにあったのか、出荷情報は的確に掴んでいたのか、連絡はなされていたのか、連携プレーの部分も含めて反省していきます。つまりメンバー全員で、ミスの事例と原因を共有し、お互いがリスクヘッジできるようなチーム作りをしています。そうすることで、一つの職務を関連するメンバーが補完し合える体制ができ上がり、希望次第では職種転換も可能となります。つまり当社が命題としている多能工化が実現します。

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Point 03
本格稼働、
そしてその次の局面に
向けて人材を広く募集中。

当センターは2013年竣工で、建物もチーム成員も若く、活力漲る環境が特徴です。将来は今の規模の4倍から5倍にして、倉庫事業をコアとした総合物流業態に成長させたいと考えています。幸い私は、当センターを管轄する物流部と、当社の源流である運輸部を統合管理する運輸本部の長を任されておりますので、物流部の成長に合わせて、運輸事業を取り込んだスキーム、さらには流通本部のアウトソーシング事業も取り込んだ本格的な3PL業態を確立したいと考えております。仕事の上では、定型化された職務やきっちりと分業化された業務はありません。むしろ一人が様々なことにトライしていく。そういう成長段階にある会社です。まさに伸び盛りの湖南運輸で、是非、皆さまの潜在能力を開花させていただければと思います。奮ってのご応募、お待ちしております。